Toy Story / Toy Story 2: The Ultimate Toy Box
完全ガイド
トイ・ストーリーのDVDは日本でも12月にリリースされた。単品のほかに2作セット\7800があったが、一足先に10月にリリースされたアメリカでは究極のBOXとでもいうべき、商品がリリースされていた。それが"Toy Story / Toy Story 2: The Ultimate Toy Box"である。こちらは本編を収録したディスクがそれぞれ1枚。さらにそれに加えて映像特典だけで1枚という3枚組セット。そしてその映像特典が涙もののアイテムばかり。クオリティはさすがのブエナ印とくれば、DVDファンには必携のセットといえる。ではさっそくこのセットの内容を紹介しよう。
Disc1 Toy Story / トイ・ストーリー
81min THX仕様
収録サイズ:LBX 1.77:1(16X9)
音声:英語5.1ch / フランス語
字幕:英語
<<参考>>国内盤仕様
81min THX仕様
収録サイズ:LBX 1.77:1(16X9)
音声:英語5.1ch / 日本語2ch
字幕:日本語 / 英語
国内盤への収録
TEXくんバージョン!
これは映像特典とは全く無関係ですが、このディスクのTHXトレーラーはTEXくんバージョンなんです。やっぱりなんかうれしい(笑)
メイキング映像 舞台裏をつづった映像で、すでにWOWOWなどでもオンエア済みですので、ご覧になられている方もいらっしゃるでしょう。
ピクサー社の短編
"Tin Toy"
アカデミー賞短編アニメーション部門賞を受賞した小品。これがトイ・ストーリーの発想の原点になっているそうです。
ウディとバズへの
インタビュー
これまた凝ってます。撮影現場でウッディとバズにインタビューするというもので、こんな遊び心がいいですね。 ×
CM「バズ・ライトイヤー」
本編中に出てくるバズのおもちゃCMの全長版。それでよーくみるとなんと最後にお求めはアルのトイバーンへとあります。そう、パート2のお店が出てきていたんです。 ×
トイ・ストーリー
お楽しみ映像集

アメリカのディズニーチャンネルにて土曜日朝おまけ映像として放送されていた全52本を完全収録。時間は30秒前後とはいえ、内容はとてもおまけの枠では入りきれない楽しいものばかり。 ×
他国語版サンプル映像 基本的に必ず吹き替え版を作るディズニーですが、その吹き替え版30カ国分のハイライトをまとめた映像クリップです。 ×
5.1ch効果音を別収録 ×
オーディオ・コメンタリー ×
Disc2 Toy Story 2 / トイ・ストーリー2
92min THX仕様
収録サイズ:LBX 1.77:1(16X9)
音声:英語6.1ch(ドルビーデジタルEX) / フランス語
字幕:英語
<<参考>>国内盤仕様
92min THX仕様
収録サイズ:4:3
音声:英語5.1ch / 日本語5.1ch
字幕:日本語 / 英語
国内盤への収録

↑こちらは国内盤(4:3)

↑こちらが米国盤(ビスタ)
まずは最大の違いですが、収録画像サイズ。しかも米国盤は当然のごとくスクイーズ収録。さらに音声はDD-EXが正式にクレジットされています(日本のもバックサラウンドが入っているとの非公式情報はあるが、ケースにはクレジットされていない) もともとビデオ向けオリジナル作品として企画されていたので、どっちがオリジナルかを根詰めると大変な議論になりそうですが・・・
TEXくん&牛バージョン!
THXトレーラーはなんと2には牛バージョンが入っているではありませんか。このBOXでTHXトレーラーが2種みられるなんて幸せです(笑) ×
NG集 エンドクレジットで流れるNG集をエンドタイトルをはずした状態で収録。しっかし本当に楽しい!
ピクサー社の短編
"Luxo Jr."
アカデミー賞ノミネート作品。この作品のキャラがピクサー社のキャラクターになっています。
ピクサー社新作予告編"Monsters, Inc." ×
6.1ch効果音を別収録 ×
オーディオ・コメンタリー ×
ちなみにDisc3の方の映像特典のうち、*印がついているものは国内盤に収録されています。
Disc3 Supplemental Features
これが今回の目玉です。これを全部みるだけでも大変です。でも見応え充分。残念ながら英語字幕はないのですが、それほど難しい英語ではないですし、映像だけでも楽しいです。またインタラクティブメニューがみんな凝っていて楽しいです。
Toy Story / トイ・ストーリー編
歴史
歴史と技術開発に関して なにせ世界初のフルCG長編ですから、いかに試行錯誤の連続だったかがわかります。
初期段階の
アニメーションテスト
1992年6月の段階でのテスト映像です。すでにキャラクターは確立していたことがよくわかります。
オリジナルストーリー トイ・ストーリーの初期段階でのシノプシスが2つ収められています。ストーリーが命と常々語るラセターの考え方が垣間見れます。
プロダクション・ノート ピクサー社の歴史などがここで知ることができます。
出演者バイオグラフィ 声の出演者について
デザイン
キャラクターデザイン

↑初期のウッディ!
それぞれのキャラクターごとのデザインに関してです。またウッディなどの主要キャラクターにkんしては「デザイン」「初期テスト」「モデリング」「前後左右からの様子」が収められています。さらに「デザイン」内には「キャラクターデザイン」「初期モデル」「詳細設定」「最終モデル」まであるという凝り方ぶり(はー疲れる)
アート・デザイン トイ・ストーリーのアート・デザインに関してです。「トイ・ストーリーの世界観」「コンセプトアート」「カラースクリプト」「カラー・キー」があります。
日常環境のデザイン 実写でいうところのセットデザインになるでしょうか。「アンディの部屋」「ピザ・ステーション」「ガソリン・スタンド」「シドの部屋」についてみることができます。
ストーリー
ストーリーボード調整 兵隊たちが誕生パーティを調査にいく場面のストーリーボードをスタッフに説明しているところをみることができます。感激しました!
編集 編集について説明があります。
ストーリー映像
いわゆるアニマティクスと呼ばれる試作映像に近いでしょうか。ストーリーボードを本編の音に合わせて並べたビデオクリップを収録。
ストーリーボードと
実際の映像比較
最後の追跡シークエンスの比較映像です。
破棄されたシークエンス ストーリーボードの段階で破棄されたシーン3つです。ただし中には2に生かされたものもあります。
コンピュアーター・アニメーション
プロダクションツアー どのようにしてCGが作られるかを解説しています。
レイアウトの秘密 レイアウト、つまり実写でいうならば撮影の構図ということになります。カメラワークの常識が通用しないCGの世界の話は興味津々でした。
アニメートについて アニメートの方法について解説されています。どれだけCGの技術が優れていてもやはりアニメートのノウハウは重要な鍵だということがわかります。
キャラクター
アニメーション
登場人物のアニメートについてです。
シェーダーと
ライティング
CGのリアリティを決定するシェーダー(質感)とライティング(光源設定)についてです。
撮影に関して 撮影の方法についてです。
製作進行デモ映像 では実際の映像と比較して製作ステップごとに確かめてみようというコーナーです。
特殊効果 映像上の特殊効果に関して3つの技法が解説されています。
音楽と音響効果
サウンドデザイン トイ・ストーリーのサウンドデザインに関してです。サウンドデザイナーはあのゲイリー・ライドストローム。
音楽担当
ランディ・ニューマン
作曲デモトラック集
6曲収録。ニューマンのバイオグラフィー付き。
削除されたアニメーション
削除されたシーン 削除されたシーンが2つ。それからCG処理上のミス集を収録。
マーチャンダイジング
特報と予告編 それぞれ1種類ずつ収録。
TV−CF 4種類収録
広告資料 ポスター(他国後版含む)などを収録。
関連商品 キャラクターグッズの紹介。
Toy Story 2 / トイ・ストーリー2編
歴史
なぜ続編? ディズニーの掟「続編は作らない。作るとしたらオリジナルビデオ作品として」というルールを守って最初はビデオ作品としてスタートした本作。なぜ続編がうまれてきたかの話です。
トイ・ストーリー
続編の世界観
おもちゃの悪夢、おもちゃの悲しみが大きなきっかけになったことがわかる話が聞けます。
ジョン・ラセッターについて トイ・ストーリーとバグズライフの生みの親と言っていいでしょう。ラセッターは本当にすごいクリエイターですね。
プロダクション・ノート 続編完成までの流れがわかります。
出演者について* 声の出演者についての映像とバイオグラフィです。
デザイン
キャラクターデザイン それぞれのキャラクターごとのデザインに関してです。中身はパート1同様です。
アート・デザイン トイ・ストーリーのアート・デザインに関してです。「カラースクリプト」「光源設定」があります。
日常環境のデザイン 「ザーグの星」「アンディの部屋」「アルのアパートの部屋」「アルのトイバーン」「空港」についてみることができます。
ストーリー
ストーリーボード調整とストーリーボードと実際の映像比較 2つのシーンを使って解説しています。マルチアングル収録です。
コンピュアーター・アニメーション
プロダクションツアー どのようにしてピクサーではCGが作られるかを解説しています。
製作進行デモ映像 実際の映像と比較して製作ステップごとに確かめてみようというコーナーです。
特殊効果 オープニングのザークの星での戦闘シーンでの爆発に関して解説しています。
音楽と音響効果
音楽について* 本編の音楽についての解説です。
サウンドデザイン ゲイリー・ライドストローム氏の声が再び聞けるだけでもありがたやありがたや。
ミキシング・デモ
音楽、効果音、台詞の3つのトラックを組み合わせて再生体験ができます。
ミュージックビデオ 「ウッディのラウンドアップ」のビデオクリップが収録されています。
デモトラック あの名曲"When She Loved Me"のデモトラック。ランディ・ニューマンが歌っています。
削除されたアニメーション
削除されたシーン 削除されたシーンを2カ所収録。この中で実はウッディがガレージセール行きになったきっかけは別にあったことがわかるエピソードがあります。
マーチャンダイジング
特報と予告編 それぞれ1種類ずつ収録。
TV−CF 4種類収録
広告資料 ポスターを収録。
サイン入りポートレート (笑) よくハリウッドスターがやるやつです。
おもちゃ箱
一番の人気者は誰?* セットインタビューです。しかしトム・ハンクスはいい人ですね。
隠されたジョーク
驚愕! こんなにあったんですね楽屋落ち! もう開いた口がふさがりません(笑) ちなみに左の画像はなんと「バグズ・ライフ」のイモムシくんがうつってたという話。
ウッディの
ラウンドアップについて
本編中に登場するウッディが主役のTVシリーズに関する資料映像。中でもびっくりだったのがあのパペット映像が全部フルCGだったこと。どっちだろうと思っていたのですが・・・
国際映像 アメリカの国旗が写るところが、国際版では差し替えていたというお話。劇場ではどっちだったか?? うーん記憶がないなあ(笑)

うわあ、なんじゃこりゃという映像特典満載のボックスセット。とにかく特典山盛りで、クスクス笑える細かいネタから、興味深いまじめネタまでいろいろあって、本当に楽しいですね。特に3枚目のディスクは最高です。とにかく隅々までの気配りが作品への愛情を感じます。それがうれしいです。品質に関しては1は日本と同等ですが、2はこちらはビスタサイズ版。日本のもかなりの高画質でしたが、こっちはさらにそれを上回る極上の一級品。しかも音声はEX収録。これが実売$50前後なんですから。一家にひとつのボックスセットでしょう。