渋東シネタワー1・2・3・4
東宝直営の中では新しい部類に入る。どの劇場もロビーが窮屈で整列入場するのが非常に辛い。チラシが豊富に置いてあるのはとてもありがたい。

シネタワー1 610 見やすさ *** 音響 *** 環境 ***

この映画館は、ぴたっとはまる作品とそうでない時の落差が大きい。はまると素晴らしい。クリアな感じは少ないもののここまでエネルギッシュに鳴ると低音どーんもいいのかなと思わせられる(笑)。スロープであるが、前列の客の頭はさほど気にならない。シネスコサイズが似合う映画館。
ベスト:「ハートブルー」

シネタワー2 825 見やすさ **1/2 音響 ** 環境 ***

結構ほめる人は多い劇場だが、個人的には機材負けしていると考える。「セブン」の音と画にはがっかりした。SRDのもこもこが悪い方に出てしまっている。音のドライブ感はある。
ベスト:「ブロークン・アロー」

シネタワー3 346 見やすさ **1/2 音響 ** 環境 ***
シネタワー4 252 見やすさ ** 音響 ** 環境 **

なぜ東宝はシャンテシネのような小さくても優秀な映画館があるのに、こういうタイプも作ってしまうのだろう。とりあえずサウンドスクリーンの穴まで見えてしまうシートもあるので(苦笑)

シネフロント
1999年12月18日にオープン。旧渋谷宝塚あとに出来たQFRONTビルに入っている。いわゆるシネコン風(ほとんどいいとこ取りに近い)で、今までの東宝の映画館とは雰囲気がだいぶ違う。場内はダークブルーで明るい感じがしないのがいい。ドリンクホルダー完備。ただしスクリーンは小さく感じる。EVのスピーカーシステムを導入し、リアのSPも最近流行の壁に埋め込まないセッティング。低音はよく出ているが不自然。リアは響きすぎ。定位感はなかなか。全席指定で席もある程度選べるのは良いが、それでなーんで特別指定席が別にあるのだろうか?

245 見やすさ *** 音響 **1/2 環境 ***

渋谷ジョイシネマ
この名前自体はそれなりの歴史を持つが、現在の場所に再び落ち着くまではまさに生々流転(笑)。その昔のジョイシネマは飛行機のようなリクライニングシートがウリで、なにしろいすで前の人の頭が完全に見えなかった(それだけ高さがあった) とにかくロビーの構造が複雑で、すぐにトイレに行けなかった(笑) 小規模な映画館の割には音はパワフルだが、ドンシャリ系。低音が響きすぎで不自然。

232 見やすさ *** 音響 ** 環境 ***

渋谷シネパレス
以前の渋谷パレス座はロビーからトイレに行くために館内を通らないといけないという映画館だったが、シネスコの画面にはダイナミックなものがあり結構好きだった。同じ場所にできたビルの中に新規オープン。このサイズの映画館としてはとてもよくまとまっていて、背伸びしていない感じが好感が持てる。特に歌の聞かせ方は大したもの。アナログ音声の暖かみとリアリティが表現さているのは大したものだとおもう。ただしデジタル音声はやや不満。

216 見やすさ **1/2 音響 *** 環境 **1/2

渋谷松竹セントラル
もともとは洋画チェーンとしてオープンしたが現在はプラゼールとチェーンを組んでいる。内装はまさに松竹のスタンダードのつくり。

333 見やすさ ** 音響 ** 環境 **1/2

渋谷エルミタージュ
東映の映画館としては比較的新しい部類に入る。その割には音にメリットが反映されていない。スクリーンはやや見上げる形になる。低音の響きがきつい。

302 見やすさ **1/2 音響 **1/2 環境 ***

シアター・イメージフォーラム
イメージフォーラムの常設映画館として、2000年9月2日にオープンした。ミニシアターの宿命なのかわからないが、はっきりいえるのはおしゃれな外装・内装は必ずしも映画館にふさわしいとは思えないということ。特に入り口横の階段は、建物の構造上とはいえ、もっと上手に処理できなかったのかと思う。イスは合格点。ただしJBLのスピーカーをこういう空間でこういうならし方ではあまりにも可哀相。こじんまりした作品にはそれに似合う音の出し方があるのだから、ただブランドネームだけで選ぶのでは仕方がないのではないか。映写機のノイズがけたたましく聞こえる時点で映画館としてはとても合格点を出せない。

1 64 見やすさ ** 音響 *1/2 環境 *1/2

シネ・アミューズ イースト/ウエスト
ミニシアターでは比較的歴史が浅い。作品のチョイスは良いのだが、劇場の作りはかなり疑問で、とても映画が見やすい環境とは言えない。スクリーンはかなり小さく感じる。また前に座高が高い人が座ると悲劇としか言えない座席の配置。装飾も映画上映のことを考えた色調とは思えない。音は貧弱。邦画初のdts作品「四月物語」の上映館だが、可哀想に思えた。

ウエスト 129 見やすさ 音響 環境

シネクイント
1999年7月3日オープン。オープニングの「バッファロー'66」から一気にブレイク。渋谷系の新しい発信源となっている。スクリーンは見やすくてがたい作りには、好感が持てるが劇場内の小劇場のような天井、そして両サイドを低くした構造は音響的にいただけない。またスクリーンも小さめ。またロビーの構造から考えると混雑時はつらいと思う。

227 見やすさ *** 音響 **1/2 環境 ***

シネセゾン渋谷
シネマライズと並ぶ渋谷系の発信源。ロードショー、レイトショーともに個性的な作品が数多く並んでいる。特筆すべきはその山のようにあるチラシ。ありがたやありがたや。また混雑時の対応は素晴らしく、ここの対応を他の映画館も見習って欲しい。音は可もなく不可もない音。不満はないが、満足できるレベルかどうかは疑問。

221 見やすさ *** 音響 **1/2 環境 ***

シネマライズ渋谷
1986年オープン当初はBFシネマライズが1つと2F渋谷ピカデリーだったが、現在はともにシネマライズという呼称となっている。渋谷系の発信源としてブランドイメージが確立しているが、それは一朝一夕で出来た物ではなく、良質な作品をチョイスしてきた実績がなせた技である。外観も内装も上映作品も個性的。2Fの作り自体は標準である。BFはコンクリートの打ちっ放し。でもそれになにか上映に関してメリットがあるかはわからない。音にはそれなりの力はあるが繊細さが物足りない。

2F 303 見やすさ *** 音響 **1/2 環境 ***
BF 220 見やすさ *** 音響 **1/2 環境 ***

渋谷シネマソサエティ
1999年4月9日にオープン。場所はわかりにくいかも(笑) とにかく番組編成はバラエティに富んでいて、邦画洋画わけへだてなく、プログラムに取り入れている。名画座がほぼ壊滅の現在、昔の作品をかけてくれるだけでもありがたい。またロビーの構造はくつろげる雰囲気ではない。特筆したいのが先鋭感のある綺麗な映写。こぢんまりとしているが音響もこのサイズの映画館では頑張っているといえるし(SPはJBL)、シネスコサイズでの上映では画面の大きさもそれなりのサイズになる。シートは○だが間隔は狭い。しかしこういう意欲的なラインナップの映画館はぜひ成功してもらいたい。

104 見やすさ **1/2 音響 **1/2 環境 **

ユーロスペース
ミニシアターという言葉がなかった草創期から、本当の映画好きの味方として、数々のヨーロッパ作品を上映していた。今でも多くの映画作家を紹介しており、映画界への貢献は大変大きい。映画館としてはあまり良い環境ではないが、作品選択の確かさ、特集上映時のプリントへの配慮なども考慮すると、ここで上映されるだけで感謝する気持ちが強い。映画館の評価は低いが、映画館としての経営姿勢は高く評価したい。

1 75 見やすさ 音響 環境
2 106 見やすさ *1/2 音響 *1/2 環境

ル・シネマ1・2
ここの上映ラインナップは大変素晴らしいのだが映画館としてのレベルは問題。正直ここで見ることを選択するのは私には非常に決断を強いられることになる。トリコロール三部作を鑑賞した際、これを私のお気に入りの映画館で見ることが出来たら印象はどれだけ変わっていたかと後悔した。画面は暗め。また音も様々なドルビーサウンドを聞いてきたが、モノラルのように、そしてがさつに聞こえるのは考えもの。またあのロビーは映画館のそれではない。まったくくつろぐことができない。普通の映画好きには敷居が高すぎると思う。

シネマ1 150 見やすさ ** 音響 *1/2 環境
シネマ2 126 見やすさ ** 音響 *1/2 環境