実は今回このコーナーは投稿数が少なかったのですが・・・。

まずは大型スクリーンの映画館2連発!

ヘラルドシネプラザ1(名古屋矢場町)
ダモンダデさん
中学生になって初めて友人達と見に行った映画館がシネプラザ1だった。(当時の名称は、中日シネラマ劇場)当時、上映していた作品は、ジャッキー・チェン主演の「ドラゴン・ロード」とフランスのコメディ映画「ザ・カンニング」の二本立でした。(時代をしみじみ感じますねぇ〜)その時の印象は、とにかくスクリーンがデカイの一言。以来、昨年9月の閉館まで30本近くの作品を見たのですが、本数以上にこの映画館は、私の心の中にたくさんの思い出を残してくれました。青春の1ページってやつですかねぇ〜。ありがとう!シネプラザ1!
じんけし補記:実はじんけしにとっても思い出深い映画館です。昭和39年に開館以来、日本一の大スクリーンを誇る映画館として親しまれました。いまでもここで「スターウォーズ」をシネラマで見たことが私の誇りです(笑) 昨年閉館すると聞き、日帰りで「エリザベス」を見てきました。いすはぼろぼろ、スクリーンリボン(シネラマ方式の映画館はスクリーンは布ではなくリボンスクリーンと呼ばれる細い布が何本も張ってる状態)もずれていたりで、音も正直ひどかった。でもビスタサイズだったとはいえ、カーテンからスクリーンの大きさを想像できただけでも懐かしかったです(写真はその時のもの)

 

シネラマOS劇場(大阪梅田)
平のび会さん
確か80年代後半に閉館しました。現在も「OS劇場」という映画館は存在しますが、これは非シネラマの「ニューOS」が改名したもので、ここで挙げる映画館とは別のものです。昨今でこそ、シネコンの半席ずらし配置などによって前列の観客を気にすることなくスクリーンに集中できるのが一般的になりましたが、80年代当時には「シネラマOS」の極端な階段状客席がずいぶん有り難かった印象があります。また、シネラマ70mmに合わせた半円筒状の大型スクリーンは、35mmの「普通の」シネマスコープ作品を映しても迫力満点で、アクションや大作の場合はなるべくこの劇場を優先して観に行ったものです。やがて客が入らなくなったのか、劇場の規模に見合うような作品がかからなくなり、ついに閉館の憂き目を見ることになってしまいましたが、その寸前にはシネラマ超大作の連続上映を企画してくれました。私はその最後のプログラム『ベン・ハー』を、最終日最終回で観賞しました。巨大画面を想定した作品を、ふさわしい場所で観る恐らく最後の機会、ということで作品の感動もひとしおでしたが、その上映終了後には、なんと観客に日本酒が振る舞われました。企画といいこの振舞酒といい、単なるビジネスに終わらない、映画館という「夢の装置」の運営にたずさわる人々の意気と、ひとつの時代が終わる哀愁を感じて、目頭が熱くなったものです。さらに、間抜けなことに座席に傘を置き忘れたのに気づき、係員の方に断って取りに戻ると、舞台の上では関係者の方々が記念撮影をしておられました。その感慨深げな笑顔の列は、今も心に残っています。

これは感動的なお話ですね。前述のシネプラザ1が、あっさり「エリザベス」で終わったのとは対照的。やっぱり映画館は「人」なんですね。

 

さて最後は名画座代表ということで、

文芸坐(東京池袋)
ShooTronさん
何といっても「文芸坐」ですね。上京するまで、名画座というものに接することのなかった私ですが、大学時代はものすごくお世話になりました。だいたい、毎週土曜日のお昼近くに行って、二本立てを観るという感じ。それも2階席に上がり、人がいないことをいいことに、前の席に足を投げ出して観てました(ごめんなさい)。大作系は、ロードショーでは見ずに、だいたいここで済ませてました。「第三の男」「市民ケーン」の二本立てを見たのもここ。プリペイドカードは、いつも財布の中にありました。文芸坐2の方は、数えるほどしか行ってないかも。地下の「ル・ピリエ」には、「鉄男」を見た時に一度入りました。狭い中で、音響がんがん鳴らすものだから、耳がおかしくなってしまいそう。学生時代は、自由な時間が多いもの。それを何に使うかは人それぞれ。文芸坐は、私にとって、間違いなく青春の1ページでしたねえ。現在、改装工事中ですが、どのような形で、生まれ変わるのか楽しみです

ご投稿いただいたみなさま、ありがとうございました!