音には大別すると音源(チャンネル・ch)が単数か複数化の違いがあります。単数、つまりモノラルは音の強弱で遠近感は表現できますが、右から左など移動などはわかりません。そこでステレオというchを2つに増やしたシステムが開発されます。これによって遠近だけでなく、左右の移動なども音で表現できるようになりました。ところが映画が大型化し、音の貧弱さが指摘されるようになると、もっとchを増やそうということになり、4chや6chというシステムが開発されます。これがいわゆるサラウンドの原型となり、これによって前後の移動や包まれるような音の空間を作り出すことが可能になりました。現在劇場での音響フォーマットは5.1chが主流です。VHSや地上波、BS/CSではドルビープロロジックサラウンドまでしか楽しめませんが、DVDでは映画館の5.1chと同様の立体音響が簡単に楽しめるのです。
*このあたりの流れがもっと知りたい方はこちらをクリック
現在の5.1chは以下のように構成されます。 まず5つの音源 レフト(L)左 センター(C)真ん中 ライト(R)右 リアレフト(RL)後方左 リアライト(RR)後方右 加えて サブウーファー(SW)重低音専用 ※これ自体は音源とはならないので0.1chと数えます |
|
さらに現在ではサラウンドバックチャンネルを加えた6.1chシステムも開発されています。
さてDVDで5.1chを楽しむためには以下のものが必要です。
*DVDプレイヤー
もちろんですね。ドルビーデジタルに関しては通常のプレイヤーで再生できるようになっています。しかしdtsの場合は出力が対応されていないものもあるのでご注意を。
*スピーカー
単純に考えて最低6台(普通のもの5台に低音専用のもの1台)は必要になります。ただし重低音専用チャンネルは再生しなくても大丈夫なように設定できますし、また設置スペースの問題でセンターチャンネルが置けない場合はセンターの信号をレフト、ライトに割り振る設定も出来ますので、やる気になれば4台でもOKです。でもやはりきちんと6台用意するのをおすすめします。
*アンプ
やはりAVアンプがあった方が便利です。スピーカーを6台ならす必要があるのですから。通常のコンポ類では2台しかならせません。
また現在では複雑な配線や設定がイヤだという人のために、アンプとスピーカーをセットにしたものが安い値段では実売3万円強から出ていますので、ぜひぜひトライしてください。耳からウロコ(?)ものです。