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1984年に日本劇場、日劇東宝、日劇プラザとしてマリオン内に完成。その後、2002年3月2日より日劇PLEXとして内装、設備を一新してリニューアルオープンした。さすがの内装と設備を誇る。なお座席数はそれぞれ1008→948 、708→668 、554→524となり都内の関東東宝系映画館で1000席オーバーは新宿プラザのみとなった。
日劇1 | 948 | 見やすさ | **1/2 | 音響 | **1/2 | 環境 | *** |
東宝洋画系の総本山。1984年にオープン後、2002年にリニューアル。シートもさらによくなり、ドリンクホルダーなども設置された。スクリーンは大きいが形状のせいか大劇場で見たという実感はわきにくい。醍醐味は何と言っても指定席で、混雑をしり目に係員に案内されながら悠々座るのは本当に気分がよい(笑) またパンフレットに劇場名が入るのもさすがの貫禄。しかし最近は諸権利の問題で入らなくなってきたのは残念。音は以前はアナログ音声を朗々とならしきるさすが老舗な感じで、初期ドルビーサウンドをパワフルに鳴らしていたが、デジタル音響だとLFEでなくても残響がきつく分離感に乏しいなど音響設計の思想が時代にあわない部分があり、リニューアル時に大幅変更。スピーカーがアルテック社からエレクトロボイス(EV)のもにになり、改善を図った。が、まだまだ改善の余地は残っているように感じる。(2002.05.04)
ベスト:「アンタッチャブル」
日劇東宝 | 708 | 見やすさ | ** | 音響 | ** | 環境 | *** |
日劇プラザ | 554 | 見やすさ | ** | 音響 | *1/2 | 環境 | *** |
実は国内SRD初上映時「ドラキュラ」のメイン館はここだった。日劇より形状が小さいぶん、さらにデジタル音響では分が悪い。「もののけ姫」では、たたり神のセリフがほとんど聞き取れなかった。またどこでもそうだが特にここは最前列で見る客のことを考えていない。本当につらい(笑) DLP設備を常設している。
日比谷スカラ座1・2
あの由緒と伝統ある日比谷スカラ座がリニューアルして、2000年12月16日にオープン。1000席を越える威風堂々とした大劇場の面影は残念ながらない。そもそも地下に追いやられた時点で何をいわんやという感じ。ロビーの内装はシネフロントと同様。またブルーが基調。清潔感はあるが個性も格も感じられないし、スカラ座ロビーの「うわあ、これから映画じゃあ!」と期待をあおる雰囲気もないのは寂しい一言。
スカラ座1 | 654 | 見やすさ | *** | 音響 | *** | 環境 | ** |
シートなどはメディアージュやシネフロントと同様な作りだが、劇場の作りはなんとなく旧スカラ座をコンパクトにしたような感じで、あか抜けないところがある。またスクリーンを天地ギリギリまで使って、スタジアムシートの効果限界まで使っちゃうのがらしいといえばらしい(笑) スピーカーはEVで3ウェイシステムを使っているのがウリ。いわゆるハイファイ調が幅を利かすご時世に、このオールドスタイルと新しいデジタル音響との妥協点を見いだそうとしているかのような音の作り方は味があって好感が持てる。ならしこんだらかなりのレベルまでいけるかもしれない。ただし場内のデザインは?だらけでシートの色の配色には重みがない。またシート案内の記号をじゅうたんにホワイトで染め抜いて表記する間隔は品がないの一言。大劇場なら座席まで係員が案内するぐらいの発想が欲しい。壁面のランプは予告編上映時にも点灯していて邪魔でしかないし、あの消え方も不思議。
スカラ座2 | 184 | 見やすさ | ** | 音響 | *1/2 | 環境 | *1/2 |
リニューアル時にできた映画館だが、まるで居候をしているような構造で、特に1がヒット作、2がガラガラの時は客のこっちも肩身が狭い(笑)。かなり縦長の構造で、後ろの方の席ではSRDの音がとても貧相に聞こえる。(2003.05.31)
日比谷映画、日比谷みゆき座
まさに東宝本社のおひざもと。共にこの名前の歴史は長い。もともとの「日比谷映画」は1984年に取り壊し。旧「千代田劇場」が名前を引きついだ。一方のみゆき座名は女性向けといえばみゆき座というブランドカラーを持つ映画館。
日比谷映画 | 648 | 見やすさ | ** | 音響 | ** | 環境 | ** |
みゆき座 | 756 | 見やすさ | ** | 音響 | ** | 環境 | ** |
シャンテ・シネ1・2・3
比較的新しいというイメージがあるが、すでに1986年以来10年以上の歴史を誇るミニシアター文化の確立に多大な功績を残す映画館。オープン当時は1,2のみ。フランス映画社を中心とした過去の上映作品を全部見るだけで80年代映画史の一側面をみつめることができる。近年二番館のような扱いを受けることが多いのが納得いかない。
シャンテ・シネ1 | 226 | 見やすさ | *** | 音響 | *** | 環境 | *** |
こじんまりとしているがまさにミニシアターの鏡のような映画館。こういう形のミニシアターは多いのだが、ここほどパッケージとして素晴らしい所はないと思う。小劇場演劇の臨場感を味合う感覚に近いものがあり、そのセリフのなまめかしさ、弦楽器の響きの良さには、見やすさ共に、いい映画をいい環境で見られる基準を充分にみたしている。逆に言うと大型映画には当然不似合い。
ベスト:「敵、ある愛の物語」
シャンテ・シネ2 | 226 | 見やすさ | ***1/2 | 音響 | ***1/2 | 環境 | *** |
個性としては1と同じだが、個人的には2の方がさらにオススメ。階段状になっていても何の問題もない。「ベルリン天使の詩」がここで大ロングランできたのは、作品の良さだけでなく、この映画館の素晴らしさも大きな要因だと考える。ここであの作品をみると、あの映画に出てくる登場人物の心のつぶやきが、まるで子守歌のような豊かに聞こえた。モノラル、ドルビーA、共に一級の音。
ベスト:「ベルリン天使の詩」
シャンテ・シネ3 | 192 | 見やすさ | ** | 音響 | **1/2 | 環境 | ** |
後から増設された映画館。なのだが何故か1や2と比較すると問題ありで、フロアがフラットのせいもあり、みやすいとは言えない。(2003.08.04)
ニュー東宝シネマ
以前は2館あったが現在は1館。しかし地下のシネマ2のほうが音は良かった。残ったこちらはかなり縦長。音はおおざっぱ。席によって印象が違うので選び方に注意
746 | 見やすさ | ** | 音響 | ** | 環境 | ** |
有楽町スバル座
306 | 見やすさ | * | 音響 | * | 環境 | ** |
丸の内ピカデリー1・2
マリオン内。同じマリオン内9Fの東宝と違って、こちらはワンフロアではなく2階席がある。MOVIXのフィードバックなのか、シートにドリンクホルダーがついた。
ピカデリー1 | 802 | 見やすさ | **1/2 | 音響 | **1/2 | 環境 | ** |
松竹洋画チェーンのメイン館なのだが、旧ピカデリーのすんごい造りを知っている身としては格を感じない。ここは席で困ったとき以外は2階席の方が条件は悪い。リアSPの音が気になって仕方がない時がある。音はややドンシャリ系。
ベスト:「ゴーストバスターズ2」
ピカデリー2 | 598 | 見やすさ | **1/2 | 音響 | ** | 環境 | ** |
作品的にも環境的にも良い思い出がない。同じ列の観客の貧乏揺すりの振動を感じたときは唖然とした・・・(笑)
丸の内ルーブル、丸の内プラゼール
1987年マリオン新館にオープンした。1999年6月に松竹邦画館だった「丸の内松竹」が「丸の内プラゼール」に名称が変わった。
丸の内ルーブル | 516 | 見やすさ | ** | 音響 | *1/2 | 環境 | * |
パンテオン、ミラノ座とチェーンを組んでいるが、格式、内容共に後発の映画館の割にはそのメリットがいかされていない。あのシャンデリアの上下には何の意味があるのだろう。音は不必要に大きく、登場人物が小声でささやく音が場内に響きわたるののは私には我慢できない。リアは響きすぎ。
丸の内プラゼール | 552 | 見やすさ | ** | 音響 | *1/2 | 環境 | ** |
シャンゼリゼ
360 | 見やすさ | **1/2 | 音響 | ** | 環境 | **1/2 |
東劇
松竹本社のおひざもと。エスカレーターが格好いい。ロビーもとても良い雰囲気なのだが・・・。とにかく音は「弱ったなぁ」という感じ。縦長な構造にも一因はあると思うが、映画館全体で鳴っているというより、大げさな表現だが風呂場で鳴っているようにBGMがなる。セリフのなり方と音楽のなり方のバランスが非常に悪い。向かいにあった松竹セントラル(音は「?」だったがあのでかさは好きだった!)がなくなってしまった今、とりあえず本社おひざもとにある故になんとかしてほしいと思う。2001年に改装を行いSRD-EXなどに対応するようになった。またシートもドリンクホルダー、傘立てつきのものになったが、基本構造や音の傾向に変化はなし(2002.02.19)
435 | 見やすさ | *1/2 | 音響 | * | 環境 | ** |
丸の内東映
いわゆる邦画チェーンで基本設計が優秀な映画館が多いのは東映だと個人的に思っている。まず画面がみやすい。古き良き映画館の良さがのこっている。ロビーが広々としているのもマル。
693 | 見やすさ | *** | 音響 | ** | 環境 | *** |
シネスイッチ銀座1・2
銀座文化という名前の映画館だった。シャンテシネなどと共にミニシアター文化を確立した映画館で「ニュー・シネマ・パラダイス」などを上映した。ただし2000年現在でデジタル音響に対応していないのはなんとかしてもらいたい。
1 | 273 | 見やすさ | **1/2 | 音響 | ** | 環境 | ** |
地下にある映画館としては比較的環境は良い方。音は残響がきつい。
2 | 182 | 見やすさ | ** | 音響 | ** | 環境 | ** |
この映画館ではいつもかなり混んでいるときに見ることが多いせいか、すごく疲れる。ロビー、階段共にかなり窮屈で息が詰まりそう。並ぶ身にもなってほしい。
銀座テアトルシネマ
ミニシアターの中では後発の部類。元テアトル東京にあるが、サイズは段違い(笑)。2000年に改装されて、シートがドリンクホルダー付きになった。ロビーがとにかく狭くて、混雑するとつらいものがある。画面はとても見やすい。音はかなりおおざっぱな鳴り方で、音楽はきかせるが、せりふにリアリティがない。
150 | 見やすさ | **1/2 | 音響 | ** | 環境 | ** |